シーン0「過去×黒剣×無茶ぶり」 
シーンプレイヤー:Prince++

指定された酒場に入り、手紙を見せると奥の個室を案内される。
『VIPルーム』と書き殴られた扉の前に立って君は妙な緊張感を自覚する。
まだ開いてもいないというのに扉からは威圧感を感じる…気がする。

Prince++:「…らしいと言えば、らしいのか…」(ため息をついて、ノックを)
アイザック:「おう、入れよ」
Prince++:「失礼する」
GM:扉を開けると大きなテーブルに酒と思われるビンが数本と数種類のつまみが並んでいる。
すべて『味のする』料理であることは香りから疑う気すら起きない
すでに多少は飲んでいるのかやや酒の匂いをさせ、いつもの鎧姿から軽装に着替えたアイザックが椅子に深く腰掛けている

アイザック:「まぁ座れ、さすがに呼び出しといて金を出せとは言わねぇよ」
Prince++:「はは、そいつはよかった…」(普段とここまで変わらないものか、などと考えながら、すすめられた椅子にこしかける)
アイザック:「アヴァロニアが消えてないのは知ってるな?」
Prince++:「ああ…<円卓会議>も何やら動いてる様子だけれど」
アイザック:「おう、それで円卓会議が出したアヴァロニアへの見解なんだがな…」
アイザック:「もともとの設定だとアヴァロニアが消えるのは時限じゃなくて最深部にある泉に住む《楽園の堕ちた妖精》が倒されて…つまりクリアされたから傷をいやすために異世界に身をひそめるってもんなんだが」
アイザック:「実際一度クリアしたプレイヤーは期間内に二度目は挑戦できねぇ、じゃあ未クリアのプレイヤーはどうなんのかっつーと…」
アイザック:「《イズモ騎士団》による討伐がなされる、それが出現から一週間後ってことだな」
Prince++:「…なるほど、もう2週間になるってことはつまり、ゲームのシナリオの範疇の外だと?」
アイザック:「あぁ、理由はわからんが《イズモ騎士団》は大災害以降姿を見せない、だからアヴァロニアも消えないってのが円卓会議の予想する答えだ」
Prince++:「…厄介な、しかし所詮は旧パッチの遺産というか…あんたの<黒剣騎士団>を含めて、<円卓会議>の主要ギルドなら攻略は難無いように感じるものだが」
アイザック:「実際円卓会議はアヴァロニアのクリアを当面の目標に作戦を立てて動いた」
アイザック:「しかしいくらクエストをこなしてもゲートが開く気配がねぇ」
Prince++:「何かしらゲーム時代には無かったギミックか…いや、そもそも攻略サイトもWikiも無いご時世、正確な情報も不足してるという事か」
Prince++:正直、マイナーなクエストだしなと付け加え
アイザック:「違いねぇ、そこで予想されたのが《ガーディアン・ロック・ゴーレム》だな、本来ゲートのあいた後、複数の特性を持つ種類から選んで一匹倒せばいいはずのアヴァロニア最初のレイドボスなんだが…」
アイザック:「ゲームで確認されてた種類12種がいまアキバ近隣の森に出現してる、幸い近づかない限り襲ってはこない」
Prince++:「なるほどな…」(…ワラビ村に行く前の、アレか…)
GM:「試しに一匹俺たちでぶっ殺したらアヴァロニアゲートが微妙に反応した、んだがゴーレムが約12時間で復活して反応も消えやがった」
Prince++:「本来、一種類倒せばいい筈の1ボスが…ね」
アイザック:「理由はわからんがゲートを開くための条件に追加されてるとしたら12体の同時攻略が必要なのかもしれねぇ、どこのレギオンレイドだってほどの人数がいる」
アイザック:「そこでだ、お前っつーかお前ら、加われ」
Prince++:「…予想してなかった訳じゃないが…ステータスの見方も知らない訳じゃないだろ…レベリング中もいいトコだぞ」(溜息まじりに)
アイザック:「別にレイドボス丸々1体倒せとは言わねぇ、あー説明めんどくせぇから資料よめ、腹黒眼鏡のお手製だ」

GM:【《ガーディアン・ロック・ゴーレム》攻略メモNo.8】
特性の一種、通称《分裂のゴーレム》について
このゴーレムの攻略法は支援と火力職の完全分断にある。
ゴーレムのHPが4分の1を割った瞬間ゴーレムに1以上の直接的な攻撃を加えた人数分の分裂が発生する。
やみくもに24人で攻撃をすると一瞬で壊滅するため、ヒーラーはヒールに徹する等の完全分業が前提となる。
今回はこの特性と『レイドエリアではなくフィールドに現れた点』を考慮して以下の手順での攻略を行う

攻撃役の黒剣騎士団の精鋭7名と守護戦士1名での攻撃に徹し、HPを4分の1まで減らす
その後8体に分裂したゴーレムそれぞれに対しPT単位でぶつかる物量作戦を展開
分裂後のゴーレムは本来レベル70の冒険者6人PTで2体までなら相手どれるといわれているため
一体につき5~6人のPTを当てることでレベルの降りを埋め、高レベルに達しないプレイヤーを攻略の戦力として活用することが趣旨となる

Prince++:まぁとりあえず、と資料を受け取り目を通します。
アイザック:「低レベルだからできません、は許されねぇらしいぜ。腹黒眼鏡の考えそうなことだな」
Prince++:「はは、敵わないな… しかし"高レベルに達しないプレイヤーを攻略の戦力として活用"とは、文字通りアキバを挙げたレベリングも兼ねてるという事なのか?」
アイザック:「そこんとこは知らねぇな、『俺達』には興味のない話だ」
Prince++:「ごもっともだ」
アイザック:「まぁ実は提示された下限レベルからお前らはレベルとしちゃ若干下回る、が俺が推してやる、やれんだろお前なら」
Prince++:「…随分と買ってもらってるようだけどね」
アイザック:「お前《Limit end》のPrinceだろ?キャラが違うんで気づかなかったがこの前声聞いてピンときた」
アイザック:「覚えてるぜ…俺達《黒剣騎士団》にPK仕掛けてくるやつなんて珍しいからな」
Prince++:「…覚えてくれて何よりだ、(王子と呼んでくれても…は、やめておいた方がいいな…) 今はしがないソロプレイヤーだよ、オマケにこいつはサードキャラときたもんだ」(苦笑いで自分を指さしながら)
アイザック:「キャラ替えの理由は興味もないし聞かないけどよ、今のこのセルデシアじゃあ高レベルレイド経験のあるプレイヤーは貴重だ」
Prince++:「何回か返り討ちにあったな… 楽しかったよ、あの時は僕の中では勝手に名勝負になってた」
アイザック:「しばらく見なくなったとおもったら名前に+付けてきやがったよな、あれは笑ったぜ…だがいい腕をしてた、対人ビルド相手は装備があってもなかなか歯ごたえがある」
Prince++:「セカンドは対人特化でね、もう一息で…レザリックだったか、あんたの副官、彼は覚えてなかったようだけど…ヒーラー落とせそうだったんだけどな やっぱ黒剣は腕も装備も質が違う、紙一重でも…随分と厚かった」
Prince++:「レイド経験者…確かに、そうなのかもな。 ゲームだった頃のレイドは対人の為のエサでしかなかったけど… 今となっては、貰った話は確かに悪くないと思ってるよ」
アイザック:「お前らは普段より美味い報酬にありつける、レイドが攻略されりゃアキバは一つ平和になる、俺は腕利きを紹介した仮が腹黒眼鏡にできる、いいことづくめだろ?」
Prince++:「…だが、即断は出来ない。 "お前ら"って言うが、斡旋所のマッチングと…腹が減って倒れてたソロが組んだ、所詮は固定PTだ。 気の良い仲間だが、僕になんの権限もありゃしないのさ。 話は持ち帰らせてもらってもいいかい?」
アイザック:「あ?そんな集まりなのかよ、ならまぁいいけどよ…なんだったらお前だけでもこいや他はどの程度か知らねぇし」
Prince++:「まぁ、そういう事だ。 勿論、個人的にも美味しい話だし、後者の申し出は勿論と答えておくよ。 あんたの貸しが減らないなら良いけどな。」
アイザック:「その意気やよしってやつだな、貸しはお前だけでもいいだろ」
アイザック:「どうなろうとここはエルダーテイルだ、安全な闘いばかりに縮こまるなよ"チャレンジャー"、つまらなくなった奴の名前は忘れちまうぜ」
Prince++:「光栄だよ、トップランカー"黒剣"のアイザック。 …参加人数は念話で送らせて貰う、フレンド登録させて貰うよ。」
アイザック:「喜べよ俺のフレンドリストの最低レベル更新だぞお前、作戦は1週間後だから答えは早めにな」
アイザック:「あーあとそうだ」
Prince++:「はは、それも光栄だ、明日中には報告するよ。」
Prince++:「…?」
アイザック:「仲間か行きずりか知らねぇけど連れてくるならめんどくせぇからギルドかなんか作るかまとめて入るかしろ、無所属は報酬だのの管理がめんどくさいから三日月のほうの腹黒眼鏡女がいい顔しねぇ」
アイザック:「終わったら解散でもかまわねぇからよ」
Prince++:「…ギルド、ね。 …確かに、管理者って立場の考えそうな事だ。 それも話してみるよ。」
Prince++:「…僕からもひとつ、良いかな?」(席を立ちつつ)
アイザック:「なんだよ」
Prince++:「レベリングが終わったら、またリベンジさせてくれ。 この世界であんたと闘り合うのは楽しそうだ。」
アイザック:「面白れぇ!!レベルが90超えたらいつでも来な」
Prince++:「ふふ、楽しみだ。 では、これで」
GM:君が部屋を出るとき、座ったままのおざなりな挨拶が送られる。
「結局こっちもあっちもろくに飲まなかったな」などとのんきな考えがよぎったが、おそらく黒剣の夜はまだ長いのだろう

Prince++:どことなく、普段や、狩りの時とは違う表情をしてる事に気づいて…ふと可笑しいな、等と思いながら宿屋に戻るよ。

シーン01「相談×検討×決定案」
シーンプレイヤー:Prince++

翌朝、宿でいつもより早く目が覚める。レイド・PT・ギルドいろいろな思考が頭の中に浮かんでは消えていく。
とりあえずで体を起こし、宿のロビーまで降りるがまだ誰も起きていない。
いつのまにか一緒に行動するのが当たり前になった面々を待ちつつゆったりとした朝を過ごすことにした。
人がそろえば、昨夜の話をしなくてはならないだろう。

Prince++:「…ろくに眠れなかったな、悩むような性では無かったと思うんだが」
Prince++:宿のロビーで、今日は自分で紅茶を入れます。
Prince++:「しかし、まぁ重く考えるような事でもないだろう…皆が降りて来る前に、軽く話をまとめておくとするか」
フェイ:「ふぁぁ、おっ、王子早いね~おはよう~」
Prince++:(意外と早くに人が来た…)「あぁ、フェイ、おはよう」
Prince++:「紅茶、少し残ってるよ、良かったら」
フェイ:「お、ありがとう~」
フェイ:「なんかちょっと顔色悪いけどどうかした?寝不足?」
ソルディア:「くぁ~~…っと、朝の空気は気分が良いね、おはようフェイ、プリンスも」
Prince++:「…あぁ、どうにも、寝付けなくてね…はは… おや、ソルディア、今日は早いんだな」
ソルディア:「そうだねぇ、割と普段はがっつり寝てるんだけど今日は何か目が覚めてね」
Prince++:「ロイヤルに爽やかな気配が、眠れる姫君を呼び覚ましてしまったかな?(ここでウィンク)」
フェイ:「王子は朝から全開だねぇ」
ソルディア:「だーれが眠れる姫君だ誰が」
ソルディア:(まぁやらかしたのは事実だからそこは反論できないけどね…)
Prince++:「はは…朝は一日の始まりだからね、調子をつけていかないとな」
李壱:「んあー あー・・・・・みんなはやいね?」
ソルディア:「おやリイチ、おはようさん」
フェイ:「お、リイチも起きてきたね~おはよ~」
Prince++:「おはよう、リイチは…いつも通りだな」
李壱:「おはよーめっちゃねむい」
李壱:「・・・なんかあった?」首かしげ
ハルカゼ:(ミノリちゃんから聞いたダンジョン探索の基本と…戦闘時に気にかける所…
それと仲間の連携と…前衛のバランス…攻撃職のヘイト…ヒールワーク…
うーん……連携行動はこれで最善?…いや…ちがう…)(ぶつぶつ)
何やら考え事をしているらしいハルカゼが降りてきて柱にぶつかった (ゴッ

ハルカゼ:「い、いたい…」
Prince++:「おはよう、ハルカゼ。 今日は良く寝… …れてないのか…?」
フェイ:「ハルカゼ?だいじょうぶ?」
ハルカゼ:「あ、あはは…おはようございます」
ソルディア:「…割とすごい音したけど大丈夫かい?ハルカゼ」
フェイ:「おはよ~ちゃんと前見なきゃだめだよ~?」
ハルカゼ:「だ、大丈夫です。ちょっといろいろ考えてて…」
李壱:「あんまり考え事してると怪しい人に連れ去られるぞー」
Prince++:後から起きてきたメンバーの分も紅茶を入れよう
ハルカゼ:「えぇっ!?誰か居るんですか!?」
李壱:「ほらそこうしろ」
ハルカゼ:「ひゃあああっ!!?」
李壱:「まあうそだけどね」
Prince++:「やめといてあげろよ…」
ハルカゼ:「リイチさんっ!!!!!」
フェイ:「こら、からかわないの」
李壱:( ・3・)
ハルカゼ:「うぅ…」
ソルディア:「やれやれ、相変わらず飄々としてるっつーかなんというか…」
李壱:「いやーぼくはなんか重い空気を和らげようと」(紅茶ズズー
ハルカゼ:「重い空気?なにかあったんです?」
李壱:「んーなんとなく?」
ハルカゼ:「あ、紅茶、いただきますね」
Prince++:「空気…そうだったか…? あぁ、どうぞ、いつも淹れて貰ってるからね、たまには」
ソルディア:「んじゃお言葉に甘えて、あたしも頂くとしようかね」
李壱:「悩み事早めに言っておいたほうが吉」紅茶飲んでまったり
フェイ:「そうだね、なんか悩み事とかあるなら何でも言ってね~」
Prince++:(皆揃ったしな…) 「悩み…という訳じゃあ無いんだが。 皆、ちょっと共有しておきたい事があるんだけど、大丈夫かい?」
ハルカゼ:「はい」
李壱:「どうぞ~」
フェイ:「お?なになに?いいよ~」
ソルディア:「あたしも構わないよ」
Prince++:「皆、レイド攻略とか、興味ある…?」
ハルカゼ:「…へ?」
フェイ:「レイド…ってなんだっけ?攻略ってことはダンジョンかモンスターの名前?」
ソルディア:「そもそもレイドって何の事やらさっぱりだねぇ」
ハルカゼ:「レ、レイドっていうとあれですよ。このあいだのアヴァロニアとかのことですよ」
Prince++:「…あ、あぁ、すまない、昨晩の事なんだけれども、アイザックに呼び出されてな…ええと、<黒剣騎士団>の。」
ハルカゼ:「ど、どうしてプリンスさんが黒剣さんに…?」
ソルディア:「あー…なるほどね、とはいってもそれって随分高レベルの話だったよーな気がするけど?」
Prince++:「そう、レイドっていうのは数パーティの連合で攻略される大規模コンテンツの総称っていうトコだね。 アイザックとは、まぁ、過去のご縁というか…」
Prince++:「単刀直入に言うと、形式的には僕を経由する形で、このパーティに<アヴァロニア>攻略の一部参加要請が来た」
李壱:「へえ」
フェイ:「ほほう」
ハルカゼ:「それは…私達も…ということですよね?」
ソルディア:「まぁそうなるんじゃないかいねぇ」
Prince++:「んん、そうだね。 まぁ、無理にという話じゃあないから重く考えなくても良いよ。 僕個人としては要請に応えるつもりだけど、メンバーの参加は保留にしてあるからね。」
ハルカゼ:「それは…最悪一人でも行くということですか?」
Prince++:「…まぁ、そういう事になるかな? 円卓が主導している様だから適当にマッチングはされるんだろうけど…」
Prince++:「経験者はこのご時世、貴重なんだそうだ」
ソルディア:「あたしはどういう所かってのを体感で知っておきたいし、興味もあるから乗っても良いかなとは思うけどね」
ハルカゼ:「なら私も行きます。」
フェイ:「一人でも行くとか水臭いねぇ、私も行くよ~」
李壱:「即答だねえ」
ハルカゼ:「…な、仲間…ですから…」(だって…そんな強い人達のところにプリンスさん一人でいっちゃったら…もう帰ってこないかもしれないじゃないですか…)
李壱:「ふむ」考える仕草
李壱:「・・・逆に聞くけどプリンスくんはぼくらと行きたい?」
Prince++:「…逆に聞かれるとは思わなかったけど…そうだね」
Prince++:「そりゃあ黒剣のガテン系と組むよりは、両手に花に、酒を交わした戦友と一緒に行った方が! …って話でもないか」
李壱:「元々レイド経験者なんでしょ。それに比べてぼくらはソロプレイヤーと初心者だし 知識なんてなんもないよ」
Prince++:「…悪くない、と思ってるよ。 そうじゃなきゃ最初から一人で行ってるさ。」
李壱:「一人で行って経験に見合ったマッチングより 初心者無知識だらけのぼくらを信用してくれるってことでいいのかな」
Prince++:「信用か、信用…そうだな、ちょっと違うかもしれないな。」
Prince++:「<大災害>に巻き込まれて、所詮は数週間しか過ごしていない仲だ、もちろん好き嫌いの話じゃあないよ、でも信頼を語るには、きっとまだ足りない… だからこそ」
Prince++:「一緒に掴み取ったら、楽しそうじゃあない? って、そう思ってるんだよね。」
李壱:「なるほどねえ」
ソルディア:(男の会話に割って入るのも無粋ってもんだが、どう転ぶかね)
ハルカゼ:(顔面蒼白になっている)

李壱:「・・・うんいいよ ぼくも一緒についてく」
Prince++:「…そうか、ありがたい」
李壱:「いやーごめんね?喧嘩じゃないんだよ?ただほらレイドいったことないぼくらぜったい足引っ張るからさー」
李壱:「それでもプリンスくんが一緒に行きたいっていうならついてこうかなっておもっただけー」(紅茶ズズー
ソルディア:「よし来た!そうなれば後は野となれ山となれさ、気合入れて行くとしようじゃないか!」(自分の両手を打ち付けて笑っている)
ハルカゼ:「い、息がつまりました……」
Prince++:「あ、あぁ、すまない、今度こそ空気を悪くしてしまったかな?」(おどけてみせながら)
李壱:「ぼくら巫女さんで分かりあった仲だからそう簡単に喧嘩しないよーごめんねー」
ハルカゼ:「あ、大丈夫…です…ちょっとドキドキしました」
ハルカゼ:「…その分かり合った仲は…なにか納得してはいけない気がします」
ハルカゼ:(そもそも私は巫女さんじゃなくて学生だけど…)
Prince++:( …僕はね、"チャレンジャー"で在りたいんだ。 もし乗ってくれるなら、それはもしかして、その時点で"信頼"足り得るのかもしれないな )
ソルディア:「さ、重っ苦しい話はそこまでさ、ハルカゼも力抜きなって」(背中を少し強めにばしーん)
ハルカゼ:「はうっ!?」
フェイ:「そそ、まぁ丸く収まったみたいだし全員Okってことで」
李壱:「はあい」
ハルカゼ:「けほっ…けほっ…よ、よかったです…」
Prince++:「オーケー、じゃあ一先ず、現状で聞かされてる情報だけでも共有しておくよ」

GM:【《ガーディアン・ロック・ゴーレム》攻略メモNo.8】
特性の一種、通称《分裂のゴーレム》について
このゴーレムの攻略法は支援と火力職の完全分断にある。
ゴーレムのHPが4分の1を割った瞬間ゴーレムに1以上の直接的な攻撃を加えた人数分の分裂が発生する。
やみくもに24人で攻撃をすると一瞬で壊滅するため、ヒーラーはヒールに徹する等の完全分業が前提となる。
今回はこの特性と『レイドエリアではなくフィールドに現れた点』を考慮して以下の手順での攻略を行う

攻撃役の黒剣騎士団の精鋭7名と守護戦士1名での攻撃に徹し、HPを4分の1まで減らす
その後8体に分裂したゴーレムそれぞれに対しPT単位でぶつかる物量作戦を展開
分裂後のゴーレムは本来レベル70の冒険者6人PTで2体までなら相手どれるといわれているため
一体につき5~6人のPTを当てることでレベルの不利を埋め、高レベルに達しないプレイヤーを攻略の戦力として活用することが趣旨となる。

Prince++:その他、
・<円卓会議>によるクエストであり、成功すればコンテンツ報酬の他に円卓からの報酬を受け取れる事。
・手続きの関係上、一時的にギルドを作成して作戦に臨む事。

ハルカゼ:「なるほど…この戦術なら90に満たない冒険者でも参加できる上、人数不足も解消できるということですね…」
ソルディア:「上手い事を考えたもんだね、しかしギルドか…ろくすっぽ考えてなかったねこりゃ」
Prince++:「そういう事だね。 僕は、この作戦はアキバの90未満のプレイヤーに対するレベリング施策でもあるんじゃないかと考えているよ」
フェイ:「なるほどねぇ」
Prince++:(<腹黒眼鏡>が噂通りの人物であるなら…尚更ね)
ハルカゼ:「…ギルド……どうするんですか…?」
Prince++:「ギルドは事前準備に当たるね。 発足か…正直、本格的な運用は考えていなかったけども」
ソルディア:「折角だし仮説じゃなくてこのまま本格的に発足させるのも面白いかもしれないね」(実に楽しそうな顔)
フェイ:「ギルドか~そういえば入ってないもんね。普通にこの5人でギルド作っちゃえばいいんじゃないの?」
フェイ:「どこの誰ともわからない人のとこなら悩むけど、このメンツでやれるんなら私は嬉しいけどねぇ」
ハルカゼ:「わ、私も…みなさんとなら…」
Prince++:(実は結構、皆乗り気なのか…!?)
李壱:「ぼくはどっちでも」茶を飲んでいる
李壱:「つくるだけ作ってみれば? 気に入ったら解体させなきゃいいんでしょ?」
Prince++:「…たしかに、それもそうだな」
ソルディア:「旅は道連れ世は情け、さ、やるだけやってみる価値はあると思うよ」
李壱:「そーそー全てはその時の気分の流れでー」
ハルカゼ:「わ、私は…私は!」
ハルカゼ:「みなさんと一緒にいたいです…。みなさんと…ギルドができるなら…居場所が…作れるなら…」
ハルカゼ:「私は…」
ソルディア:「ハルカゼ…」
ハルカゼ:「あ…ぅ…ご、ごめんなさい…変なこと言って…忘れてください…」
フェイ:「へんな事じゃないさ」
ソルディア:「いーや、忘れてたまるもんかい、折角絞り出した言葉さ、それを無碍にするならあたしが引っぱたいてくるさ、誰相手でもね」
李壱:「脳内で録音したから安心してね ふんふんそっかあ だってプリンスくん」
Prince++:「…、 …そうだな、我らが天使にそういわれては!」
ハルカゼ:「あ、あの…!えぇ…?い、いいんですか…?」
李壱:「やー いい子の頼みごとは聞いてあげないとねえ」
フェイ:「もちろん、いいに決まってるさ」
フェイ:「まったくこの子はほんと可愛いねぇ」なでなで
ソルディア:「良いも何も、話が出た時点でその気だったんだけどもねぇ」(景気の良い笑顔)
ハルカゼ:「…ありがとうございます……ありがとうございます…!!」
李壱:(ぼくらが撫でにいったらセクハラになるなあ 茶をズズーーーーーーーーーーーーーー
Prince++:(はは、こりゃ、逃げられそうにない… それでも、悪い気持ちじゃあないか)

シーン02「結成×ギルド×新たなる出発」

GM:ギルドホールは朝だというのにたくさんの冒険者でにぎわっている、
起き抜けなのかどこか眠そうな顔をこすりながら歩くもの
今日の狩りに必要なアイテムを取り出すもの
早速クエストの品定めをするもの
そんな一団に紛れ、君たちはギルド周りの手続きをするカウンターを訪れた。
ゲーム時代から見慣れた<大地人>が「おはようございます」と元気な挨拶をくれる。

大地人の受付:「本日はどういったご用件でしょうか」
Prince++:「ああ、おはよう ええと…ギルド開設の手続きを…」
大地人の受付:「かしこまりました、ではこちらにギルド名をどうぞ」
大地人の受付:「なお、すでに存在するギルド名はご使用できませんのでご注意ください」
Prince++:「…そういえばギルド名、決めてなかったな」
ソルディア:「そういえばそうだねぇ、うーむ…)
李壱:「みんなにまかせる~」(あくび
フェイ:「ん~私はこの手のネーミングセンスないからなぁ…私もパスかな」
ソルディア:「『永久の軌跡』とかどうだろうね、あたしとしては悪くないと思うんだ」
ハルカゼ:「…うーん……」
ハルカゼ:「…再始動…ここから始める…リスタート…」
Prince++:「ほう…なかなかに良いセンスをしているな…僕も何か…」
ハルカゼ:「<Re:START>…とか…?」
Prince++:「…背中を押してくれたハルカゼの声を称えて…"小さな一歩"Little JUMPER>……」
ソルディア:「ふむ、、どっちも良い響きじゃないか」
ハルカゼ:「す、素敵な名前なんですけど、私が理由でいいんですか!?」
李壱:「なるほど?つまり要約するとハルカゼちゃんマジ天使」
ハルカゼ:「なんで!?」
フェイ:「ハルカゼが天使みたいに可愛いってことだよ?」
ハルカゼ「理由になってませんよね!?」
Prince++:「君の職位にしてあげようかそれ… …喜びそうだな」
大地人の受付:(列ができる前にきめてほしいなぁ、といっても最近ギルドの加入脱退申請もあまりなくて暇なんだけども)にこにこ

ソルディア:「リイチ、こういう時には茶化すもんじゃないよ」(軽く小突く)
李壱:「あいてっ まあ時間かけるのもあれだからさー」
フェイ:「まぁ、そうだね受付のお姉さんがにこやかな顔しつつ軽く威圧感出してるし早く決めなきゃね」
李壱:「お好きなものをどーぞリーダー ま、ぼくは考えてないけどね」
ハルカゼ:「お、お任せします!」
フェイ:「おまかせするよ~、私のネーミングセンスじゃ5人揃って○○レンジャーとかしか出てこないし」
李壱:「わかる~」
ソルディア:「ここは王子の感覚にお任せするよ、あたしじゃ決められんからね」
李壱:「まあ ぼくはプリンスくんの考えたのがいちばんすきかな」(椅子に腰掛け
Prince++:「…そうだね、折角だから任された者の特権で…」 自分の案を登録用紙に書くよ
フェイ:「そうだね、王子のが理由的にもしっくりきたかな」
大地人の受付:「《LittleJUMPER》ですね、かしこまりました。後ろの方々も同ギルドに所属ということでお間違いなかったでしょうか」
ソルディア:「そだよー」(腕振り
李壱:(手を振る
フェイ:「おっけー」
ハルカゼ:「はい」
大地人の受付:「円卓会議から、ギルドへの加入・脱退は本人の意思によってのみ行われることが厳格化されております。こちらの書類にお名前をお書きなってお待ちください」

Prince++:「…よし」 自分のプレイヤー名を記述して、皆に回すよ。
GM:差し出された書類に名前を書き込むと、ほどなくしてステータス変更を知ら得るSEがなった。
空欄だった所属ギルドには《LittleJUMPER》の名前が刻まれている。

大地人の受付:「これにて手続き完了となります、お疲れ様でした」
Prince++:「ありがとう、時間をかけてすまなかったね」
ソルディア:「こうやって所属の欄が書かれてると、感慨深いというかそうだねぇ」
ハルカゼ:「ありがとうございました」
フェイ:「待たせてごめんね~」
ソルディア:「さんきゅー、いやぁどうにもこうやって名前決めるのって難しくてごめんね」
Prince++:(ギルドマスター…か)
大地人の受付:「またのご利用を・・・といっても皆さんが利用するとしたら脱退になってしまうので、お待ちしては失礼ですね。新しい方が加入されるときまたのご利用をお願いいたします」
李壱:「場合によってはこのクエストおわったらまたお世話になるかもね」ボソ
ハルカゼ:「リイチさんっ!!」
李壱:「あっはい ごめんね うそだよ」
ソルディア:(無言でリイチさんの後頭部に拳骨をかます)
フェイ:「リイチはまったくもぉ…」
ハルカゼ:「うぅうう…」
李壱:「いたいいたい」
ソルディア:「ったく…」
Prince++:「そんな事ばかり言っていると婦女の皆さんが離れていくぞ」
李壱:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(遠い目」
フェイ:「なんか遠い目してるんだけど大丈夫?」
ハルカゼ:「…?すごく寂しそうな顔してる…」
李壱:「あ、ううんなんでもないよ なんでもね・・・・」
Prince++:「…???」
ソルディア:(ま、みんな事情は色々ってとこか…)
李壱:耳へちょ

後半

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